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パッククッキングについて
連日厳しい残暑が続いています。
近年の異常気象により、日本全国いずれかの地域で甚大な被害をもたらしうる、豪雨や台風、地震などの自然災害の発生の脅威が高まっています。
災害はいつやってくるかはわかりません。9月1日は防災の日、また「防災の日」を含む1週間を防災週間としているようです。
最近は皆さんの災害に対する意識も高くなっているかと・・
そういった中で、防災用品も何かしら準備されているかと思います。
災害時には、水道、ガス、電気などのライフラインがいつ止まるかもわかりません。
ライフライン停止への備えとして以下のことが良く言われています。
- 水道
飲料としての水は、市販のミネラルウォーターやお茶、ウーロン茶などのペットボトルを用意しましょう。
(ミネラルウォーターは、長期保存が可能な物があればそのほうが良い。)
生活用水は、水道水をポリタンク(ウォータータンク)に入れたり、お風呂の水をいつも張っておくなどの備えをしましょう。
- ガス
ガスコンロは薄型を、ガスボンベは多めに用意し、火気のない低い場所に保管しましょう。
- トイレ
水がなくても使用できる携帯トイレが市販されています。
- 電気
LEDライトや予備の乾電池を備えましょう。
そこで、今回は災害に役立つ「パッククッキング」についてご紹介したいと思います。
パッククッキングとはいつもの熱源(ガスコンロやIHヒーターなど)が使用できない・洗い物をするお 水の確保ができないなどの場合に、
ポリ袋に直接食材を入れて、カセットコンロ等 で湯煎調理する方法です。電気が使えれば、電気ポット等でも大丈夫です。
洗い物が少ない、火を使わないなどの利点もあります。
【準備するものとして】
・高密度ポリエチレン製表示の袋※1(薄すぎる物、マチのあるものは向きません)
・お鍋(大きめ)
・はさみ
・菜箸やトング
・タイマー
・はかり、計量カップ、計量スプーンなど。
※1高濃度ポリエチレン製の袋とは、耐熱温度130度程度の半透明でシャカシャカしているもので、透明な袋は使用できません。
【基本の手順】
①材料を用意する
野 菜:火の通りにくい材料は、薄く切ります。透明な袋は熱に耐えられないため使用できません。
皮の堅い材料(カボチャなど)は面取りをすると、袋を傷つけません 。
肉・魚:下味が必要であれば、先に合わせでおきます。
臭みが気になる場合は、塩や酒をふり、ペーパーなどで水分(ドリップ) を取り除きます。
調味料:固形のもの(コンソメ・カレールウなど)を使用する場合、溶けやすい ように刻んで使います 。
※一度に加熱するので、火の通り具合に合わせて食材を切ります。
②ポリ袋に入れる
食材と調味料を入れ、馴染ませます。袋の空気をできるだけ抜き、上の方でしっかり結びます。(真空に近づける)
※空気が抜けていないと、袋が膨らんでしまい加熱時間が長くなります。
③加熱する
大き目の鍋を用意し、鍋底に耐熱皿を敷きます。(袋が鍋の底に触れて破れるのを 防止するため)
7~8分目の水(お湯)を張り、沸騰したら火を弱め、維持します その中へポリ袋を入れます。
④盛り付ける
トングや菜箸で取り出し、盛り付けます ※素手は危険です!やけどに注意!!
ポリ袋や結び目にお湯がたまり、とても熱くなっています。 十分気を付けてください 料理によっては暫くおくと、水分や味が煮含まり更においしくなります。
パッククッキングは普段から体験しておくのがオススメです。
お家にあるもので是非試してみてはいかがでしょうか。
◎簡単にできるスパゲティレシピ載せてみたいと思います。
🍅材料🍄
・スパゲティ50g(1.6mm太)
・玉ねぎ15g
・しめじ15g(他のきのこでも〇)
・ハムorウインナー
・サラダ油4g(小さじ1程度)
・トマトジュース60ml
・水60ml
・顆粒コンソメ約2g
・バター4g(小さじ)
<作り方>
① 玉ねぎは薄くスライスし、しめじは石づきをとり、ほぐす。
② 袋にスパゲティ(短く折る)とサラダ油を入れ、なじませる。(くっつかないように)
③ ②に残りの材料をすべて入れて袋の空気を抜いて口をしっかりと結ぶ。
④ 沸騰した鍋に入れ15分加熱する。(鍋のそこに耐熱皿をひくと袋が破けにくい)
意外とこんなものもできるのというメニュー(かぼちゃの煮物・簡単もっちりパン・親子煮・カレー等)がたくさんあります。
「パッククッキング」で検索していただくとたくさんのレシピが載っていますので試されると良いと思います。
管理栄養士 小川