管理栄養士とは?
NO EAT NO LIFE
~食べることは生きること~
管理栄養士について
管理栄養士は栄養学の専門知識を活かして、健康な生活をサポートする役割を果たします。
患者様の口腔内の健康と全身の健康状態を評価し、今後の課題や目標に合わせて改善していきます。
REGISTERED DIETITIAN
はじめに
こんにちは。管理栄養士の室屋です。
日々の食習慣から栄養状態を評価し、一人一人の課題や目標に合わせたお食事のアドバイス(指導)をいたします。
ライフステージごとのお食事のお悩み(妊娠(胎児)期/乳幼児期/学童・思春期/青年期/成人期/高齢期)や歯科治療中のお食事のご相談、生活習慣にかかわるお食事のお悩み等何でもご相談ください。
適切な栄養・お食事の摂取は歯の健康だけでなく全身の健康にも繋がります。
歯と栄養の関連性
歯の健康と食事の関係について
歯医者に管理栄養士と聞くと、意外に思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、どちらも食べる機能に関わっています。「食べる」ことは、お口を通して行われます。
歯科治療を行って、口腔内の機能を維持したり、回復したりすることは口腔内の健康状態をよくするだけでなく、健康的に食べられる環境を作ることにつながります。歯がなければ噛むことができなかったり、舌の力が弱いと呑み込むことができなかったりと、「食べる」ことが難しくなります。そのため「食べる」ために口腔内の機能をしっかり保つことはとても大切なこととなります。
栄養不足が歯周病やむし歯に与える影響
身体は、いずれかの栄養素が不足していたり過剰であったりすると、代謝が正常に行われるように調整します。しかし、その調整を続けられなくなったときに生活習慣病のような病気を引き起こすことがあります。栄養素の摂取バランスが乱れるということは、身体のバランスを崩すことにつながります。バランスの良い食事をすることが、身体のバランスを保ち、健やかに日々を過ごすことに直結していくと思われます。
健康な口腔状態を維持するための栄養指導の必要性
口腔内の健康が全身の健康に大きな影響を及ぼすと言われていることから、今後起こり得るリスクなどの現状を認識してもらうことで健康意識を高め、維持につながります。
管理栄養士の役割
管理栄養士が歯科医院で果たす役割
患者様の口腔内の健康に対する意識、価値観を高め、口腔内と全身の健康を維持できるようサポートを行うことが管理栄養士が歯科医院で果たす役割と考えます。
口腔の健康をサポートする栄養素
代謝には様々な栄養素が関わり合いますが、歯科治療に関わりの大きい栄養素についてご紹介します。
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タンパク質
たんぱく質は筋肉、皮膚、爪、毛髪など、身体のいろいろな部分を作っている主要な構成成分であり、身体の機能を調整するホルモンや酵素の材料で歯周組織にとっても大事な基本的構造成分です。
生体におけるタンパク質はコラーゲンやアクチンなどの人体の構造にかかわるものと、細胞内外の整理作用を調節する酵素やホルモン、生体防御因子など、生命維持に欠かすことができません。
歯周組織にコラーゲン繊維は大切な構成要素の一つとなります。このコラーゲンの原料はたんぱく質であることから、歯周組織を健康な状態にしていくにはたんぱく質が必要です。 -
ビタミンB群(ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸)
水溶性ビタミンの種類で、小腸から吸収され、静脈に溶けて門脈を通って肝臓へ運ばれて各組織で利用されます。ビタミンB群は必須アミノ酸の一つである「メチオニン」という物質の肝臓での代謝に関わっています。ビタミンB群が不足すると、「メチオニン」がホモシステインに変わる過程とホモシステインがシステインに変わる過程が阻害されて、ホモシステインが過剰に作られてしまいます。
過剰なホモシステインはコラーゲンの形成を阻害することから、歯茎を健康な状態にしようとする過程を阻害してしまいます。また、ホモシステインが過剰になると、動脈硬化を促進させるともいわれてます。歯茎の健康状態だけではなく、全身の健康状態にも大きくかかわってきます。
血中ホモシステイン値を低下させ、良質なコラーゲンを保ち、骨や歯茎の健康を維持するにはビタミンB群の摂取は大切です。 -
ビタミンC
ビタミンCの役割に、生体内に生じた有害なフリーラジカルや活性酸素を消去して、生体成分の酸化による変性を防ぐ抗酸化作用があります。
コラーゲンの原料はたんぱく質ではあるが、コラーゲンやたんぱく質のみが存在しても歯茎の肉を作るのが難しいです。なぜかというと、摂取したコラーゲン、たんぱく質がそのまま歯茎などの組織を作るのではなく、体内で代謝が起こることで組織になるためのコラーゲンが生成されます。このコラーゲンの代謝にはビタミンCが必須となります。そのため健康な歯茎の状態にするにはコラーゲンの摂取とともにビタミンCの摂取が必須となります。 -
ビタミンD
ビタミンDは免疫機能の向上にも関わる栄養素ですが、歯や骨を形成するカルシウムの運搬屋さんでもあります。
ビタミンDが不足してしまうと、運搬屋さんがいなくなるので、歯や骨を丈夫にするカルシウムが届かないことになってしまいます。よってビタミンDが存在することで、骨の形成を促すことができます。
健康なお食事のご提案
カウンセリングにてよくあるご提案内容をご紹介します。
このようなお悩みに対して、一人ひとりしっかりと向き合いますのでお気軽にご相談ください。
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歯科矯正/インプラント治療中のお食事のご提案
歯科矯正、インプラント治療中でお痛みがあったり、固いものが噛めなかったりする患者様に柔らかいお食事のメニューや、食材を柔らかくする調理方法についてご提案いたします。
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生活習慣病に適したアプローチ
高血圧や動脈硬化、糖尿病や心臓病、脳卒中等の生活習慣病を予防するためには正しい食生活が重要です。
普段の生活やお食事の内容等カウンセリングし、お一人お一人に合わせた食事指導をいたします。食生活に不安のある方、気になる事がある方はぜひお気軽にご相談ください。 -
ライフステージに適したお食事のご提案
妊娠(胎児)期/乳幼児期/学童・思春期/青年期/成人期/高齢期、といったライフステージに合わせたお食事のご提案をいたします。
妊娠前~妊娠中のお食事の相談、離乳食についてのご相談、飲み込みが気になる方のお食事のご提案等いたします。 -
市民講座・実演イベントの実施
地域の皆様を対象とした講座の実施や、調理の実演イベントを行っております。
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歯科ドックの検査結果をもとに嚥下機能に応じたお食事のご提案
私達の口腔内は、日々の健康と密接に関わっています。
歯科ドックを受けることで自覚症状のない口腔トラブルを発見することができます。将来起こり得る課題を予測しながら個々に合った、生活習慣病予防における食の重要性についてお話させていただきます。
※おゆみ野総合歯科クリニックで、行っているご提案です。
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食習慣チェックアプリ(もぐもぐ日記)を用いたお食事のご提案
むし歯の原因は歯磨きと同等以上に食習慣が大きく関わっています。千葉県の歯科医院では初の導入である食習慣チェックアプリ【もぐもぐ日記】を用いて、食習慣のサポートをさせていただきます。
※患者様のスマートフォンにアプリのインストール(ダウンロード)が必要となります。※片貝デンタルクリニック・おゆみ野総合歯科クリニックで、行っているご提案です。
栄養だより
グループホーム・有料老人ホーム・サービス付高齢者向住宅・ケアハウス・在宅様等向け隔月で発行しています。
テーマは季節の食材の栄養素の働きや、歯科と栄養との関りなどについて紹介しています。
食べ物で口腔健康をサポート
歯を守るためのヒントとコツ
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